スポット
鬼の窟古墳
- エリア
- 芦辺港周辺
- カテゴリ
- 自然・景観、歴史・文化、日本遺産構成要素、古墳
- 所在
- 長崎県壱岐市芦辺町
- 電話
- 0920-45-2728
江戸の記録では
幕末の『壱岐名勝図誌』は、国分村に大きな石室が二つあると書き、里の人がこれらをまとめて「鬼屋」と呼んでいたと記す。撰者はその呼び名の由来を考えて、むかし穴に住んだ世に貴人が石室をしつらえて住んだので「御屋」といい、それが訛ったという説を挙げ、しかしそれもどうかと退ける。大きな石で造ってあるので鬼の仕業だろうと言いならわしたのだろう、実は鬼の住んだ所ではなく人の住んだ所か、貴人を葬った所であろう、というのが撰者の見立てである。石室を古墳と呼ぶ知識が入る前の説明がそのまま残っている。窟の寸法は間や尺で細かく測ってあり、そのうえで「国じゅうはもちろん、諸国からも客が見に来る所で、石の面に落書きが多い」と書き添える。幕末にはすでに人の集まる場所だった。なお、記録にある二つの名(大鬼屋と笹窟)が、いまのどの古墳に当たるかは断定できない。