便利なAI自動化を、本当に使える仕組みにするには? 最小構成と停止訓練【安全な設計図】【可観測性】【フェイルセーフ】

「AIエージェントのループ&グラフエンジニアリング」第18回(第6章 実践と運用・最終回)。「毎朝、案内の下書きを作り、不備を直して、人に確認を頼みたい」という1枚の要件カードを、本当に使える自動化に仕上げる設計演習です。便利なAI自動化を、本当に使える仕組みに仕上げるには? という問いに、安全な設計図(起動・分岐・反復・状態・承認を1枚にまとめる)・可観測性(どの段で何が起き、何が残ったかを記録で読む)・フェイルセーフ(上限・停止・復旧を先に決める)の3つで答えます。要件の1文を6つの問い(いつ始める・どの道を進む・何を持ち越す・どう確かめる・いつ止まる・誰が決めて何を許す)に分け、要件の言葉に当たる部品だけの最小構成(箱9つ)と、Webhook・別の担当の見直し・通知を足した拡張構成(箱12)を描きます。自作の小さな実行機で同じ入力を流すと、承認までに最小構成は7段・呼び出し2回、拡張構成は9段・呼び出し4回でした。さらに、行事表の API をわざと失敗させる(待って再試行2回のあと人へ相談)、同じ日に2回起動する(起動の門で重複として止まる)、呼び出しの上限5回の日に流す(拡張構成だけが見直しの前で止まる)という障害の訓練と、ファイル1つの停止スイッチで止めて続きから再開する停止訓練を、実行の記録で確かめます。最後に、費用・時間・障害・リトライ・重複・秘密情報・プロンプトインジェクション・監査ログ・緊急停止・復旧の運用チェックシートと、止める設計の表で、自分の設計を採点します。